
データベースやストレージ、サーバーなど企業のクラウド運用が増えてきています。その中でもawsは世界中で使われているクラウドサービスです。サービスの種類が豊富な為、数百万という専門企業から一般企業まで幅広い層にサービスを提供しています。
今回はawsについてメリットやデメリット、サービスの種類について紹介していきます。
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awsとは?
awsとはAmazonが提供しているクラウドコンピューティングサービスです。クラウド上からデータベース、ストレージ、メールなど様々なサービスを機能毎に提供しています。
クライアント側は自社に必要な機能を選び料金を支払うことで使用することが出来ます。また数百万人規模で顧客を抱えている為、実績があり安心してサービスを受けることが出来ます。
awsを使用するメリット
awsは160以上の機能サービスが充実している為、あらゆる問題に対応しています。例えばメールサーバーだけ借りたり、データベースとストレージを組み合わせて借りることも出来ます。開発環境も整っているので自分でカスタマイズすることも可能です。
更にインフラストラクチャテクノロジーだけではなく、機械学習や人工知能、データレイクといったIoTにも対応しています。他のクラウドプロバイダよりも多くのサービス、機能が充実しているので満足して使用することが出来ます。
そして豊富な機能があるからこそ既存のクラウドツールを簡単に移行したり、一部の性能を上げたり、カスタマイズが自由です。awsは数百万人規模の顧客を抱えており、その中でパートナーを繋ぐコミュティを運営しています。
パートナーネットワークは公安から大企業、中小企業において専門的知識を持っている企業が多く存在します。awsが支援を行うことでクラウドサービスの構築や運用と言った技術を提供するサービスも展開している為、専門知識がない初心者でも比較的簡単で自由に使用することが可能です。
マッチングもawsが探し出してくれる為、安心して利用することが出来ます。
awsのデメリット
一見万能のようにも見えますが、自由なカスタマイズが豊富な為にデメリットが2つあります。1つ目はカスタマイズの拡張性です。カスタマイズの種類が多いのである程度の専門知識が無いとサービスを選ぶ時大変です。初心者でもわかりやすいサポートは付いていますが、クラウド運用をしていく上で事業を拡大したり、サービスを増やしていくことを考えているのであれば専門知識が必要になってきます。
2つ目はトラブルが発生した時、自己解決する必要があることです。awsは機能を提供していますが顧客対応は行っていません。ウェブ上でトラブルが発生した時は自社で解決する必要があります。
クラウド運用の種類

クラウド運用には大きく分けて3つの種類があります。awsを利用する前に自社がどのサービスを受けるのか整理しましょう。1つ目はIaaS(Infrastructure as a Service)です。このサービスはサーバーやネットワークといったインフラのみ提供するサービスです。
OSやミドルウェア、アプリケーションは対応していない為、自社のものをインストールする必要があります。アプリケーションのみ開発してオンライン化をしたい時におすすめです。2つ目はPaaS(Platform as a Service)です。
インフラからミドルウェアまで提供してくれることで、アプリケーションのみ自社で用意する必要があります。アプリケーションの実行環境が不要の為、環境準備や環境による不具合など気にする必要がありません。その為、ソフトだけ作成し、環境面やサーバー面を気にせずユーザーに提供することが可能です。
3つ目がSaaS(Software as a Service)です。このサービスはアプリケーションまで対応してくれるので、要望を出すだけで特に何もする必要がありません。しかし自由度は落ちてしまう為、ユーザーに提供するシステムとして利用せずに会社用として使用することが多いです。
3つのサービスを比較して、どのサービスが自社に合っているか決めましょう。自社で請け負った方が自由度がありますが、専門知識が必要です。またSaaSは特に何もする必要はないですが、月額のコストが高くなります。
一長一短なので検討し、最適なプランを選びましょう。
awsの代表的なクラウド運用サービス
awsでクラウド運用していく中で、有名なサービスを4つ紹介します。1つ目はAmazonEC2です。このサービスはハードウェアを用意する必要がありません。仮想上のコンピューターを使ってアプリケーションを起動する為、メモリ、OSストレージといったサービスを受けることができます。
環境面のトラブルを気にしなくていいので使いやすいサービスです。2つ目はAmazonS3です。ストレージを提供しているサービスで保存量に上限がありません。また様々なデータをクラウド上からすぐに取り出すことが出来る為、ビッグデータや顧客のデータなどを保存するのに向いています。
そしてセキュリティ面では99.999999999%の耐久性を実現しているのでデータが失われる心配がありません。3つ目はAmazonAuroraです。
MySQLとPostgreSQLの互換性のあるリレーショナルデータベースをクラウド上で提供します。つまり商用データをクラウド上で管理することが出来ます。そしてリレーショナルデータベースとして保存されるのでSQLから簡単に編集することが可能です。
4つ目はAmazonDynamoDBです。主にビッグデータの処理に向いているサービスです。毎秒2000万件以上のリクエストに対応しており、1日で10兆件以上のリクエストを処理出来ます。どのサービスも自社で揃えようとすると大変です。
特にサーバーやストレージはハードウェアのコストが高く付きます。顧客が増えれば増築する必要がありますし、サーバーの定期的なメンテナンスも必要です。維持費やメンテナンス費用を考えるとクラウド化を行って運用することで簡略化をすることが出来ます。
awsの料金

awsの料金は入会費が無料で必要な機能毎に加算されていくので最低限の費用だけで抑えることが出来ます。また料金のシミュレーションも行うことが出来るのでawsを始める前に試算することも可能です。
まずは1年間無料を試そう!
awsのクラウド運用についてメリットやデメリット、クラウドサービスの種類を紹介しました。紹介したサービス内容は一部だけなので実際に使ってみて自社に合ったサービスを選びましょう。会員登録することで料金を支払わなくても1年間60種類以上のサービスを無料で使うことが出来ます。
一度検討してみてはいかがでしょうか。